ナマケモノおたくの思考回路

おたくのくせに、やる気がない。

えにしはつよい!

 ょっと時間が経ってしまいましたが、日本青年館にて、星組阿弖流為」を観劇して参りました。

 TLの皆さんが続々と原作に手を出し、そこからあれやこれやと公演の妄想を繰り広げていくなか、阿弖流為の「あ」の字にも触れずに観劇に臨んだ私でしたが、ちょっと名前になじみがない程度で、話の理解にあまり支障はなかったです。Twitterでは大絶賛されていて、なかなか感想を述べにくいのですが……まあこんなとこ誰も見てないでしょうし、正直に書かせて頂きます。

 

 順不同に感想を述べますが、私は台詞の聞き取りやすい人が好きだなあと思いました。ことちゃんくらっち、いーくん、颯香凜くん。せおっちも私の中では台詞が聞き取りやすいと定評のある人なんですが、今回は声が低めでこもりがちだったかなあ(それでも本人比でこもっていただけなのでやっぱり聞き取りやすい部類なんですが)。颯香凜くん、あんなに落ち着きがあって舞台姿が堂々としているのに、まだ研3とは驚き。これからが楽しみです。あと、マイクを通した声が聞き取りやすい人と地声が聞き取りやすい人って違いますよね。せっきーなんかは後者。逆にマイクを通した声は聞き取りづらいこともあったりして。こうやって書いていて気が付きましたが、やはり阿弖流為の方に実力者が集まっているというか、個人の技術レベルの平均値が阿弖流為の方が高いなあ……

 

 華華コンビっていつまでも私の中では同格なんですが、さすがに、新公主演2回もやると扱いが違いました(苦笑)。ぴーすけは、阿弖流為の仲間になるくだり(めちゃくちゃダイジェスト感強かったけど)と最期と両方描かれていたので、やはり出番的にはおいしいなあと。あやなちゃんすごくいい役でしたけどね!「お前以外のために策を講じるつもりはない(大意)」とか「死ぬ日は同じと決めていた」とかもうこれプロポーズじゃないですか……少ない出番、少ない台詞で魅せているのも母礼らしいです。雪組であやなちゃんが大活躍できることを祈っています。あやなちゃんがんばれー!!

 

 映像の使い方すごかったなあ。プロローグで「主演 礼真琴」ってデカデカと画面に表示されていて(たしか)、これはファンの人感慨深いだろうなあと。ことちゃんが画面の中の敵?と戦っている場面も息ぴったりで流石でしたが、あれ何と戦っているのかいまいち分からなかったの私だけですか?← いやだってあの敵、空中から現れたりしてませんでした? 何あれ、ニンジャ?

 

 じゅりちゃんの男の子役、たしか三度目でしょうか。大絶賛されているのでちょっと言いにくいんですが、私は燃ゆる風の男の子の方が好きでした。今回かなり声が低くて、いや低くなるのは構わないんですが、がなり声というのか、声がかなりガサガサしているのが苦手で……雑音っぽくて聞き取りにくい。リアルな男の子に近づこうとしすぎて道を逸れてしまった印象です。宝塚の男の子役、子役としては、燃ゆる風で十分だと思うんですよね。しょせんはうら若い女性が演じているのだし、昔からこういう感じでやってきているから、誰も男の子に見えないとか突っ込まないと思うんです。しかしせっかくかわいい娘役さんなのだし、男の子ばっかりやらせるのももったいないと思うんですが、なんか宙組でも一回くらいは男の子役回ってきそうな気がするな(苦笑)。これはじゅりちゃんの問題じゃないんですが、じゅりちゃんあっさり死にましたね!? ボコボコにされて重傷を負っただろうなとは思いましたが、まさかあれが最期だったとは、ちょっと拍子抜けしました。

 

 いーくん、かっこよかったよおいーくん……!! 男役最後の役がこういう男らしい役で本当に良かったです。不意打ちで敵を背中からぶすっと刺して袖から登場するのが本当にかっこよくてかっこよすぎて泣きました。特に二回目。いーくんは死んだって他の役の人たちが言ってて、うっそだああれで本当に最期なわけ、最期なわけ、ってあまり信じてなかったんですが(信じたくなかった)、本当にもう一度出てきてくれて、嬉しかったあ……!! いーくんの男役が、男役のいーくんが大好きだったので、もういーくんの男役姿が拝めないのが残念ですが、娘役のいーくんも楽しみにしてます!

 

 ここ最近のせおっちの躍進は目覚ましいですね。立場的にはことちゃんと相対し、サシで剣も交えるという、とても二番手らしい役でした。烏帽子もよく似合ってた! もしニューウェーブがあるとすれば、センターはせおっちでしょうか。その為にニューウェーブが星では上演されなかったのかなあと思えてきます。

 

 脚本の話をすれば、割と人の死に際があっさりしていたな?という印象です。じゅりちゃんもそうだし、ことちゃんに至っては主役なのに、あっさり死んでいってしまってちょっとこちらが置いて行かれたかなと。阿弖流為も母礼も、田村麻呂も、死ぬことに関して達観している、それについて文句を言いたいわけではなくて、それでも誰も引き留める人がいないのでことがあまりにスムーズに進んでしまったというか。蝦夷の将来のために死を選ぶ、その決断に迷いがないのは良いけれど、たとえば実際、現実的に死に直面するにあたって、阿弖流為がもうひと越え重い覚悟を決めるのを見せるとか(歌ったり大仰な台詞の応酬をするんじゃなくていい、何かほんの少しのアクションで)。田村麻呂も帝に掛け合ってくれているけど、返事がノーだったからじゃあしょうがないってなるんじゃなくて、もう少し心の葛藤を間際に吐き出すとか。阿弖流為も母礼も田村麻呂も、その運命を受け入れているのはいいけど、死に対しての抵抗感というか、心のどこかでそれに抗いたいと思ってほしかったです。阿弖流為・母礼に比べればぴーすけは死に際がきちんと描かれていましたが、お前死んじゃうんかーい!と心の中で突っ込んでしまいました(笑)。阿弖流為と母礼は死を選んだ理由に納得がいくんですが、ぴーすけはたぶん外面的にも死ななければいけない理由はなくて、いわば義理のために、信念のために、後を追うことを選んでるんですよね。いやお前カノジョおったやん……カノジョできたばっかだったやん……あのコどうすんのよ、っていう(笑)

 しかし最下級生に至るまで役や台詞があって、きちんと生かしきれているのは別箱の醍醐味だなあと。マサツカ先生だったらこうはいきませんよね← 強いて言えば白鳥ゆりやちゃんが若干役不足感あったのと、かなえちゃんが意外と目立ってなかったかなと。いやそれでも、ここまで、組子を生かせていれば及第点だと思います!!

 

 本編の話が長くなってしまってすっかり書き忘れていたのですが、新しい日本青年館。こちらは噂に違わぬ酷さでしたね!(ニッコリ)トイレが少ない、ホワイエらしいホワイエが無い、改札が狭い(私が行ったときはたぶんもぎりの人4人だったと思います)、二階席の座席表がない(その代わりに、座席表が印刷されたペラ紙が壁に磁石で張ってあって、手書きで”現在地”の文字に蛍光ペンが引いてありましたね)、など挙げればキリがないです。新しく建て直した、意味??? 自販機もなくて(後から設置された?される?みたいですが)、天然水が200円くらいで手売りされてました(常温と、冷たいのはクーラーボックスに入ってました(ニッコリ)いや、間に合わせの設営会場じゃないんだから、プレハブ劇場じゃないんだからさあ!って感じですね。装飾のない、シンプルでモノトーン調な造りをしているだけに、物販や水販売が行われたりチラシを置くのに使われているむきだしの長机が目立って、痛々しい(↓みたいな机)。

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意外とコンビニは10分くらい歩いたところにしかないので、結構不便なんですよね。これも後から、コンビニやカフェが出来るらしいですが、いや出来るなら最初からやれよ……なんでこけら落としに間に合わせないんだよ……今後青年館が回ってきたら大ハズレだと思ってしまうレベルなんですが、次行ったときどう改善されているのか見物です。