ナマケモノおたくの思考回路

おたくのくせに、やる気がない。

ペラッペラやで。

 どうもです。綾倉です。ムラで星組観劇してきたので、その感想を書きま~す(例によってめちゃくちゃ久しぶりの更新なんですが、それにいちいち突っ込んでたらキリがないのでやめにしますw)。一ヶ月ちょいという長い公演の中で何度も観劇したので、作品に慣れてしまって初見の感想を忘れつつあるのですがw思い出しつつ頑張ります。
 


 『ベルリン、わが愛』巷でも散々言われているのですが、一言で言えばマシな原田、です。装置や美術、場面場面の演出はとてもよく練られていて、賞賛に値する。それが一連に繋がってしまうとなんだかだめで、最終的には置いてけぼりをくらったような感じになるんですよね。あ、終わりか……みたいな。月組のAll for Oneを観たばかりだったらから余計に、話の入り込めなさに眉をひそめてしまいました。ナチス思想統制もよくある普遍的なネタだし、その普遍的なネタを使うのは良いとしても、深いところまで掘り下げてなくて、表面をさらっとなぞるだけで終わっちゃうからなんだかなあ。原田先生ナチネタ好きですよねえ……。一番気になるのは言葉の稚拙さ。中学生、下手すりゃ小学生でも書けそうな文章ばかりでペラッペラ。ペラッペラな言葉を、さも名言かのように言わせるから余計腹立つ。写真目当てに買ったルサンクを丁度持っているので、私が気になる台詞の一部を箇条書きします。

 

  • 「待って、ルイ―ゼロッテ、そっちじゃない。こっちだよ」「そっちで合ってるの?」「多分…」――そっちこっちうるさい(笑)
  • 「人種差別があるわ」――これ、デリケートな問題だけに、このあからさまにペラペラな一言言わせるの不快感で背中がむずむずするんですよ。この一言が無くても、その前の台詞で十分ジョセフィンの言いたいことは伝わる。
  • 「助監督上りが、思い上がるな」――上がるを連続させるの気持ち悪くて私だったら絶対しないです。
  • 「ええ。ドイツを追われながらも、自由と夢を求め続けた詩人、ヴェーグマンさんみたい」――こういうたとえ話宝塚のラブロマンスでよくありますが、こじつけ過ぎて気持ち悪い。この時点ではナチスの芸術統制は始まってなくて、だから夢はともかく自由の要素は何それどっから来たよ。
  • 「諦めたら、そこでおしまいだって」「諦めるな、戦え」――イイ雰囲気でイイこと言ってる風だけど言ってることペラペラすぎて虚しい。
 
などなど。原田くんもうちょっと語彙力上げてくれえ……。キャラの書き込みも基本的に浅い。学年の若いトップスターのお披露目ならともかく、研16のトップさんで正義貫き夢見る若者っていうのは物足りなく感じました。ジルは殆ど受け身だし着いていくだけだししどころがない。エーリッヒもルイ―ゼロッテも、割とただのいい人、いい子。その辺にいそうで個性がないのが悲しいなあ……それに役も少ない。ポコちゃんの出番がかなり限定的なのはビジュアルでカバーされてるからまだ許すとして、ゆっこの扱い雑すぎませんか!?!? 新公主演やバウW主演、バウ二番手も経験した(別格)路線スターなのに他の重役とほぼ差が無くて辛い。そのUFA重役たちも、個性を出すのにかなり苦労してるのが伺えました。あと私の贔屓ちゃんも、ネルゾン劇場のレビューに出た後ナチスが芸術統制を始める場面までまったく出番が無くてしんどいなあ……下級生ってこんなもんなのかな。ダンス場面が少ないのも物足りなかったです……一番踊ってたのナチスの芸術統制の場面、次いでネルゾン劇場じゃないですか? 「スタジオが スクリーンが われらの戦場」って歌ってる場面とかダンス入れても良かったと思うんですけどね。組子は奮闘してるんですよ、クソな脚本書く原田が悪いのです←
 
 一番おいしかったのははるこちゃん。あのはるこちゃんが大劇でこんな役をやるようになったのか、と感慨深かったです。実はテオよりもジルのことを翻弄していて、この物語を大きく動かす重要人物の一人。ただ物語を動かすためのいい駒感が否めず、前半のノー天気ぶりと後半の悪女のギャップはそれゆえに生まれているのだと思います。キャラがいて物語が動くのではなく、物語を動かすためにキャラがいる、パターン。最初はそのギャップにちょっとついていけませんでしたが、はるこちゃんの力業で一貫性が見えてきた気がします(私が慣れただけかもしれないけど)。
  ゲッペルスを演じたカチャも意外と(←)良かったです。この役って、出番が後半に集中しているうえ、もし琴ちゃんやカイちゃんがやるとなるとスカピンとキャラが被ってしまうので、そういう意味でもカチャがやるのが丁度良かったです。久しぶりに見ましたが、やっぱりめちゃくちゃ顔小さい……
 
 スカピンからなんとなく感じていたのですが、今回改めて思ったのが、私舞台人としての紅ゆずるさんってあんまり好きじゃないんですよね(笑)。そのお人柄は好きなんですけど、舞台人としては、うん。声が高くて汚い(特に叫んだり怒鳴ったりした時)、滑舌が悪い、芝居がオーバーで日数を重ねるごとに演技が増えていく(台詞の合間に小さい笑いを増やしたりとか、台詞を文節で区切るのも癖ですよね)、歌もいまいち(本人比で上手くはなった)、ダンスも微妙(本人比でry)、ルックスも別に好みじゃない……マジで好きなところが一個もないんです。けれどよく言われているアドリブに関して、意外とそれは私気にしてないんですよねー。確かにメタ的なアドリブは多いですが(笑)。前述の通りお人柄は好きで、ナウオンなんかを見ているとイメージにの割にはとても真面目な人だと思いますし、初日や千秋楽のご挨拶でもあたたかさが感じられます。OSO千秋楽の挨拶で組替えしたあやなちゃんや休演していたれんくんの名前を出してくれたのも素敵だなと思います。
 
 長くなったのでショーの話はまた別記事で。